2007年12月4日火曜日

オイラの本棚 9

 忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス

 最近の新聞などを賑わせている「社員のモザイク化現象」ってやつですか。本日も経済誌に出てましたね。スゴイ優秀なんだけどバイトのままでいる男の子,正社員だったら幹部候補なのに非正社員の人,創業時からいるけどイマイチな社員(オイラですか),我が社にも結構います,こういったバラエティな立場の方々。でもかなりの働き者なんですよ,みなさん。

 今から18年くらい前,当時オイラが最初にいた会社では,総合職(当時は男性だけね)は,基本は全員転勤があって,しかもそれぞれが相当遠い支店なので異動が決まると,引越しも大掛かりだったんですよ。異動の発表と異動日は1週間以内なので,すぐに行動しなくてはいけません。また,引越しのために有休を使ってはいけないという暗黙の決まりが何故かあって,土日のうちになんとかしなければいけません。役所の手続とかは朝の会社行きがけにすべて済ませろ,という,今考えても相当無理あるやり方でした。

 自分はいいとして,家族はきついよね。小さいうちは一緒に引越しだし,奥さんも地元の方と仲良くなれればいいけど,基本的に2年以内でまた異動だから,持家願望なんかは,かなり年齢がいってからでないと無理でしたし。
ただ,そういう感じの会社ってその頃は結構多かったし,男は転勤を重ねて出世するのが王道,って感じでしたよね。

 で,オイラは当時のその職場が,なんとはなしに疲弊感が蔓延してるな~と感じたんです。
 そこで,提案したんですよ。エリア限定(例えば家から通える範囲の職場)社員がいてもいいんじゃないか!と。じっくり仕事ができないから疲弊感も煽られるんではないか,と。もちろん,全国を股にかけて仕事したい人はそのワクで頑張るという方向で。賃金体系も今よりバリエーションを増やしましょうよ,と。
女性は基本的にエリア内の勤務だったんですけど,当時,男性のワクはありませんでした。その逆もないんですね(今もないみたいです)。

 結論は,もちろん先送りでした・・・。そんなこと言うヤツは全体の中では,あまりいないから。でも,同じ頃,香港に会社の支店が出来て,自薦の異動募集がありました。同期の女の娘で,是非行きたいって娘がいたんです。結論はダメでした。一般職で採用された娘だから,だそうです。


 今,こういう記事が頻繁に掲載される度に,「あ~やっぱりね~」という思いです。

 会社で正社員の人も「絶対に正社員でいたい」って考えてる人はいると思うんですが,心理的に「正社員でないと心配だから」という,暗に「安定」だけが会社への拠り所になってしまっている人っていません?
仕事の質や成果を今と同等にキープできる自信のある人であれば,雇用形態にこだわっていないんではないかな・・・。まぁ,食べていけるに十分な仕事や身の保障が確保できていれば,の話ですが・・・

 なんてことを思っていたら,「オマエは背負ってるものが少ないからそう思ってるだけ。家族背負ってるモンはつらいんだゾ!」と今の会社の先輩にたしなめられました(ウチも家族背負ってますが・・・)。


 でも,新聞に出てましたが,こういうモザイク化した職場だと,従業員の管理が面倒だろうね。それに,そういうモザイクに理解がある経営陣じゃないと,正社員以外はみんな「腰掛け社員」が多くて,忠誠心が下がるのではという心配に気が行ってしまうのかなと・・・。

 でもね,正社員=忠誠心のカタマリだったら,内部不祥事は減るよね?社内資金の使い込みとか,スキャンダル関係とかって,いいポジションのオッサンが捕まっちゃうことよくありません?

 異論はあるだろうけど,その人の希望にあった雇用形態を提示してあげれば,力を存分に出してくれると思うんです。子供が小さい人や,会社から帰ってから介護をしてる人なんか,それだけで会社に申し訳ないって思ってる人多いと思うんですよ。

 そういった状況の人の中でも,確実に「計算できるプレイヤー」はたくさんいますよ。むしろ,ダラダラ残業する時間がないので,予定管理もキッチリしてますし。別の角度から会社を見ている分,冷静な判断もできる人が多いんじゃないかと思うんです。
 
 
 「パパママになったら体に流れるOSのスイッチも切換えましょう」と,安藤哲也さん(Fathering Japan)も話されてます。
転職当時は,「会社に毎日出社してる社員ベスト○人」の1人だったオイラもこういう本読むようになったんですな・・・。
今日は長文すいません。

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