2007年12月7日金曜日

オイラの本棚 10

 カッコ悪く起業した人が成功する
 
 起業関係の本は,なかなか面白いのが多く,よく読んでしまうんですが,最近の起業本って,「簡単に」「面白いように稼げる・・・」とかって内容が増えてますよね。

 この本は違うんです。世の中の8割の人は起業に失敗してるゾ,と。そこをよく考えておくれ,って感じなんですが,起業を目指してない人が読んでもかなり面白いですね。

 日常でも気になってたんですけど,著者さんが「あなたの会社で売れてない商品があったとしても,決してばっさり切ってはいけない・・・」旨の話が出てくるんです。例えば,自動販売機で10アイテム入っている機械があって,そのうちの2アイテムはほとんど売れないと。そのため,その2アイテムを切って,8アイテムの自販機に置き換えると,今度は10アイテム入っていたときの機械より売れなくなるっていうんですね。単純な引き算ではないんですよね,商売って。他にもありますよね,定食屋さんとかでも,「この定食,誰も頼んでるの見たことないな~」っていうのにメニューにはのってるとか。

 商売は難しいけど,そこが面白いんでしょうな・・・。我が社も売れない商品のリストラって毎年の議題なんですけど,紆余曲折で,ギリギリ残った商品が数年後に大化けするってこともあったんで,やはり簡単に切れませんよね。

 逆に少ないアイテムなのに,たくさんあるように見せる技術に優れたお店もありますよね。例えば,埼玉が本拠地のイタリア系ファミレスさんなんか,メインはパスタ,ハンバーグ,ステーキ,で,あとはごはんかパン,ドリンク・バーってくらいで,あとはチーズのせるとか,和風味にするとかでバリエーション出すんですよね。原材料でみるとかなり種類は絞られてるんですよね。でも絞ってある分,契約農家から大量購入して,さらに原価下げるとか,コドモはあんまり食べないからコドモメニューは破壊的なくらい安くして,親の食べるものでペイしよう,とか,かなり考えられてますよね。

 う~ん,奥が深いの~・・・商売は・・・。

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