2007年11月3日土曜日

オイラの本棚 6

ビット・トレーダー / 樹林 伸

 みなさんは財テクってやってます?オイラ少しですが株をやったことがあります。ネットで取引ができるようになってずいぶん便利になりましたよね。最初のうちは「オー!指値で買えたゾ!」とか、買ったり売ったりがパソコンでできるだけで感動してました。でも売買する度に手数料ちゃんと引かれてるんですよねー。ということは手数料(と税金ね)引いてもちゃんと儲けが出る銘柄を買わんといけないってことです。それに、初期投資の元金をそこそこ持ってないと運用益もたいして出ませんよね。そんな初歩的なコトに気づかずに、やみくもに買ってイタイ思いをしました、ハイ。今も上達してません。

 主人公のように、1,500万もの大金を幸運にも上手く回すことができたら・・・人生って変わるんでしょうか?
ただし、その元金は傷ましい事故のほんのわずかの代償として受け取ったものであるとしたら・・・
 いくら儲かっても「哀しい、虚しい」っていう感覚が主人公についてまわるのですが、なんか分かる気がしますね。
 話からはそれますが、「3つの願い」っていうフランスの昔話をオイラは連想してしまいました。

 物語は、会社、裏社会、親子、夫婦、友人、たくさんの関係が織りなす人間模様と、空売りを中心とした株取引の緻密な駆け引きがスピーディに展開します。一方で、親子、夫婦関係の描写はじっくりと描かれており、さすがは樹林ワールドです。ある程度株の流れを知っている方なら、また初めて読む方でも参考書代わりに読めばかなりハマるんではないでしょうか。ちなみに電卓を置きながら読んでると、相当な金額が動きマス!それとカバーと表紙のつくりもよく見てネ。

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