2007年11月1日木曜日

オイラの本棚 5

会社の品格

 もうそろそろ新書ブームは落ち着くかなと思ってましたが,まだまだですね。どんどん出版されてますね~。それにしては書店さんの新書の棚面積はそんなには広くなっていない気がしますが・・・
 幻冬舎さんから出ているこの本は,オイラの上司から読めと言われましたが,う~ん,日頃自分が考えていたことが活字になっているな・・・,という感じです。著者の営んでいる会社は,我が大宮アルディージャの西村卓朗選手が,Jリーグセカンドキャリア研修で働きに行った会社だったように記憶しています。確か,ヴィッセルの選手のメンタル・モチベーション関係の仕事もここがやっているらしいですが。

 最近,ホワイトカラーの残業時間を一律的な「みなし」あるいはカットにしようという考えが広まってますが(ホワイトカラー・エグゼンプションっていうんですかね),日頃から考えているんですけど,時間管理が徹底していてサクサク仕事を片付ける社員と,だらだら残業する社員が一律の残業代だと,やはり優秀な社員ほど割が合わない気分になりますよね。会社としてはなるべく人件費は増やしたくはないですから,優秀な社員に仕事がどんどん溜まっていきます。早くたくさんこなす社員と,時間までダラダラ過ごす社員がほぼ同じ給与だとすると,優秀な社員のモチベーションの拠りどころって,どこになるのだろう?なんて考えちゃいますよね。高度成長期ではないので,給与はそんなに差がつかないですから,そうなると,社員がどれだけ,意気に感じて仕事ができるか,あるいは,モチベーションの上がる環境をどれだけ会社が提供できるか,が重要なのでしょうなー・・・
 まあ,単なる人件費抑制だけっていうのは,寂しいですからね・・・

 このホワイトカラー・エグゼンプションって,「会社員が社外で兼業してもよい」っていう考えとセットで論じられてる方もいますね。となると,例えば,社内で処世術を身に付けて,会社に拘束されながらもその中で出世を狙う人と,適宜,会社仕事は切り上げて,外部からの委託仕事を兼業して,社外で能力を発展させていく人,の2極化が進むってことでしょうか。
 経済評論家の山崎元さんが,そこらへんの視点をブログで話されてますので,関連本が出たら,追って報告したいと思っておりマス。

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