2009年1月15日木曜日

オイラの本棚 20

神の雫と義兄弟

唐突ですが,僕は一人っ子として育ちました。
なので,兄弟が欲しいなと子供の頃はよく思ったもんです。

嫁さんは3人兄弟で,下に妹と弟がいます。
その2人とも現在は世帯を構えていますので,僕は2人の義理の弟がいることになります。

このように結婚を機に家族が増えると,なんか願いが叶ったような得したような気分になったものでした。
(ぎこちないといえばぎこちないですがね)

上の義弟は,自営業(クルマ関係)で,あまり休みが合わないのですが,夜に都合があえば家族同士で会食というのをたまにやります。
子供も彼には2人いるので,うちといい遊び相手になってくれますね。

下の義弟は,嫁さんの実の弟で,初めて会ったのはずいぶん前です。自分のときの結婚式場で会ったのが初めてだったかもしれません。
それまで嫁さんとは数年付き合っていたので,何回か面識があってもよさそうですが,弟はずっと家に居ついていない状態だったんです。

一般の人が外見だけで判断するとしたら,たぶん弟のことを「激ワル」と思ったかもしれません。僕も式場で,ちょっと心の中でひるみました。

そんな感じだったので,結婚後も特に音信を交わすこともなく日々が過ぎていたんですが,義父の病気のときに家族ぐるみで看病していたときからでしょうか。彼はたま~に家に帰ってくるようになりました。

もちろんというか彼は夜の仕事が多かったのですが,どこで心機一転したのかは分かりませんが,ある日を境に仕事を変え,そしてなんと「ソムリエ」に合格したとの知らせを持ってきました。

いまでは胸の葡萄がとても似合う男です。
奥さんもいい人のようです。夜の仕事時代は,タクシーを足代わりにしていた彼も,奥さんの「もったいないからバスに乗ろうよ」の一言に「うん」とひとつ頷く男に変わったようです。

彼の仕事姿はまだ2回しか見たことがないのですが(デキャンタージュは見逃したな~…),食器の後片付けの早さとグラス磨きの上手さに「頑張ってんだな…」と感心と尊敬の念をもちました。

この本は我が家の常備ですな。


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