2008年3月16日日曜日

コドモネタ 20

これから共働きパパになる方へ(8)

「サービス残業は減らそう!」とか,「ワークライフバランスを推進しよう!」って世の中動いてますよね。イイことだと個人的には思います。

ただ,
旗振ってくれる人は増えましたけど,どうやったら成功するかっていうと「実際に仕組みを考える人」,「継続して実践する人」が増えないとだんだん尻すぼみになりますよね。
中小企業のほとんどは,管理職がプレイング・マネージャーな人ばかりですから,忙しさにかまけていると,どんどん時間が過ぎてきますよねー。

で,会社で,最近ですが,「どうやったらワークライフバランスのとれた職場」になるかを推進するために,コンサルティング会社さんにいろいろと指導を仰いだんです。

約1年かけて成功事例を作る,ということでした。
最初の半年は,コンサル側数名と,会社の上級管理職数名でブレーンストーミングと方向性の提案をまとめたようなんです。

半年後の途中経過報告は,オイラも参加させてもらって意見交換会がありました。


その報告の内容は・・・
「社員の給与水準を上げてやれば,勤務意欲も向上し,アフター5に使えるお金も増えて,家族も喜ぶしイイことずくめ。なのでワークライフバランス推進のためには給与水準の向上が一番である」
というものでした・・・。


とてもガッカリしましたし,半端でない憤りも覚えました。

だって,こんだけ営業ノルマも厳しくて,残業も増えて,休みに出てきて,子供の寝顔が見れない社員が多い世の中でさ,給料も確かに欲しいけど,大切なのって,給与以外にもあるでしょう!
現に,若手社員の何人かは,「今の給与は決して多くないけど,休みが増えてくれれば今の給与でも別にOKっすよ」って言ってるし,若手のほうがむしろ雰囲気感じ取ってるよね。

例えばさ,事業部制組織の弊害はなかったのか,とか,連結会計のデメリットがグループの一部の会社に猛烈なプレッシャーかけてないか,とかさ,どう考えても3年後まで黒字に出来ない事業を単年度黒字決算にしろとかさ,いろいろ家族だんらんを阻む弊害ってあるでしょう。
それに,「給料増やしてやったんだから,今までの構造的な問題や個人の不満はもう言うなよ」ってわけ?

コンサルティング会社雇って,「すべての解決のカギは給与水準です」なんて答え,いまどき誰が信じるのよ!
そんな提案するコンサル会社ってある?
コンサルティング・フィーって半端な金額じゃないんだよ!
俺なら絶対そんな会社雇わない!


会議中は,極めて冷静にコメントしたつもりでしたが,同僚からは「オイラくん,相当,怒ってたね・・・」とのコメントも・・・。
オイラ単独ライブだったようです。


数日経って,
「こんだけ文句言ったから,クビでもいいや。来月から専業主夫の練習だな。ハハハ」
と極めて冷静にフランクに机の整理とか・・・。

「なんかアメリカとかって,専業主夫何年かやった後に社会復帰できるキャリア・パスがあるみたいだよなー。いいなー・・・」
とかぼんやり考えてました。


廊下を歩いていると社長から
「オイラくん,ちょっと来なさい・・・」

お~,来ましたか。戦力外宣告(苦笑)。
(続く)

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