ルネッサンス / カルロス・ゴーン
この本は,彼が日産に来て間もないころに書かれている。
リバイバル・プランのころだ。
この本では,生い立ちから今までの経緯が書かれている。
日産に入ってからの多くの事項は,「カルロス・ゴーン経営を語る」に詳しく出ている。
それまでの日産は,大きいメーカーではあるけれど,なんかこうイマイチ筋がしっかりしないというか船頭多くして,船,山に・・・のたとえがマッチするような印象があった。
彼の登場により日産はV字回復するのだが,最近はまた失速気味のような気配も感じる。
たくさんのTVで彼は持ち上げられ,自らステアリングを握る,今までの日産にはいなかった経営者像を提供してくれて,キャラは相当立ってると思うんだが・・・
ただ,日産のように,そこそこ巨大で,コンサバな車種が多い場合,劇的な差別化は,かなり難しかったのではないだろうか。
もちろん,Z,マーチ,エルグランド,セレナ,ティアナ,等のヒット作は生まれたが,規模ではトヨタにかなわないし,決断の潔さでは,ホンダのほうが優れている,など,そういったもろもろが,デザインにも影響してきてしまうのだろうか。
オイラは実際,S13シルビアを17年!乗ったが,なぜ乗り換えなかったかというと,次に乗りたい,と思うクルマが日産から出てこなかったからである。ハンドリングマシンのような,ファミリーユースのクルマって日産にはないしな~・・・
今,どうしても乗りたいと思わせる日産車にオイラ自身がめぐり会っていないのだ。だから,今は他社の中古で我慢している。
パトリック・ルケマンと中村史郎氏の高度なコラボをもっと見たいと思っているのは,オイラだけではないはずだ。
あっ,でもデザインはできるだけ1人で全部まとめたほうがよいっていう意見もあるな~・・・
ということで,これからももっと頑張れという意味で一票です。
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